先週からカリフォルニア州のエサレン研究所に滞在しています。
10年来の願いがかなって今年の1月に訪れることができ、こんなに早いタイミングでまた戻れることができて、心から周りのサポートに感謝しています。
そして強く願って実行すれば、かなわない夢はないのだな~と実感しています。
エサレン研究所は、ベトナム戦争の時代に、人々のココロと体がバラバラになってしまうことを懸念した2人のアメリカ人によって創立されたコミュニティーです。
心と身体を探求し、今、ここに存在するための様々な心理療法やボディワークのワークショップの開催で有名です。
そして、私の施術しているエサレンマッサージの発祥の地です。
今回は、エサレンマッサージではなく、CFR(こーティカル・フィールド・リエデュケーション)と呼ばれるフェルデン・クライスをベースとしたボディーワークとゲシュタルト・アウェアネス、ハコミを取り入れた「Body Centered Awareness・身体からの気づき」を一ヶ月かけてゆっくりとじっくりと学びます。
今回の私のテーマは、「self compassion」。“compassion”は慈悲、慈愛と訳されることが多いので、造語になりますが、『自慈』がしっくりきます。よく「self love」という言葉を聞きます。これは「自己愛」とか「自分を愛する」という訳になりますが、それよりも自分を慈しむ(いつくしむ)という気持ちが強いのかなと思います。
自慈には、今まで無視したり酷使してきた、自分の身体や感情を丁寧に優しく感じるプラクティスが必要だと深く感じます。
今回はマッサージというよりは、自分で身体を動かして感じることが多いようです。
でも、早く動かしたり、感じようと無理強いしたらダメなのです。ゆっくりと丁寧に優しくが基本。エサレン・マッサージのセッションと同じです。
今日も、仰向けの状態で、骨盤を少しずつ前後左右に動かすことで静かにでも大きな解放がおこり、グループ16名それぞれに痛みや記憶の解放がおこりました。私はまだ深く探りたくないものが内側に存在しているようです。
そこに気づいたため、すごく自分が繊細になっていることに気づきました。無理強いせずに自分に優しく向かい合って行こうと思います。
気づくためには、守られた安心な場所と仲間が不可欠です。判断や批判がなくありのままをだせる、そして受け入れてもらえる仲間や場所。
現在、月例で行っている練習会の目的は実はここにあったりします。技術の向上はもちろんですが、本来の自分をさらけだせるような仲間と場所。そんな場になるように、継続していきたいと思います。
実は、今回、エサレンにくる前の2週間くらい8年ぶりのアレルギー性気管支炎になり、一時は渡米を諦める?と思うくらい発作的な咳が続きました。8年前って実は大きな転換の年だったんだって気づくきっかけとなりました。
2005年から2006年にかけて、現実から逃げようと向かったハワイでビザの問題で入国拒否されやむなく帰国。
そして、幸運にも30代後半にもかかわらずコンラッド東京のスパに採用され、婚約し、父の肺がんの手術と結婚式と弟の死がほぼ同時におこり、その後も過去を振り返ることなく、ずっと突っ走ってきました。
この「8年」に意識しだしたのは、咳がひどくなり、2週間まえに実家近くの病院で医者に、2005年ぶりに来院したねと言われたからでした。そして今回アメリカに入国の際に、「入国拒否は2005年だったんだね」とだめおしのように言われて、なんか「なるほど」と腑におちました。
特にエサレンと関わり出してから、常に「今を生きる」「現在を感じる」を意識していたのと、過去を振り返りたくない気持ちから、
いつも前をみなければと、しゃかりきになっていたんだなと改めて感じました。
そして、「今を生きるために」 今、ここで過去を振り返り節目、転換を感じる必要があるのだなと実感しています。
とても大きなシフトや手放しが起こる予感です。今を感じるための振り返りです。
そして次のステージに向かうため。だからこそちょっと無理をしてでも今、エサレンに再度くるのは必然だったのか?と納得です。
来る直前は結構、なんで今行かなきゃいけないのだろうか?と自分で決めたにも関わらずかなり迷ったのでした(笑)こちらの来てからも、なぜまたエサレンに来たのか常に答えを求めてしまう自分に気づきます。
答えがでないことをする必要があるのだなとどこかで感じています。
そして、好きなことをしているのにいつのまにか「しなければ」「すべき」と思ってしまうことで、純粋に物事が楽しめなくなっている自分のパターンを変えるために自分のなかのプログラムの組み直し中です。
そして、あとはこのエサレンの土地のパワーにただただ癒され、自然の流れに身をまかしてみます。