エサレン研究所で働く:"気づきはパワーである”(3/7/2013: メルマガからの転記)
- Masako Ota
- 2013年3月7日
- 読了時間: 5分
メルマガ創刊号記事

ラビング・タッチ便りにご登録ありがとうございます。第一回目の発行は、カリフォルニア州のビッグ・サーにあるエサレン研究所からとなります。このご縁に心から感謝します。
ここエサレン研究所は、訳50年前に、ネイティブアメリカンのエサレン族が住んでいた聖なる土地に作られました。
聖なる土地とされたのは、4つの聖なる水が出会う場所だから。
山から流れ出る河、 流れ込む海、そして雨と湧き出る温泉。
1960年代から、東洋と西洋の思想、哲学、ボディワークの学びの場として、さまざまなワークショップを行うリトリートセンターとして世界中にしられています。
日本では、エサレン・マッサージの発祥の地として、またさまざまな心理学のワークショップのメッカとして有名です。あと、海の絶壁の上にある露天風呂のある温泉も有名ですね!
アメリカではめずらしく男女混浴です。子供も若者もお年寄りもみんな生まれたままの姿で波の音に包まれ、太陽の光を全身で受け取ることができます。
今回、私はここに1ヶ月のワークスカラーと呼ばれる働きながら学ぶプログラムに参加中です。
キッチンに配属され週に32時間働きながら、マリア・ルシアというブラジリアンのシャーマンから「スピリチュアル・タッチ」というエネルギーワークを学んでいます。
このワークは、古いパターンを削除して、望むものをインストールするというもの。ものすごいパワフルです。
もともとわたしはエネルギーワークとかなんとなくよくわからないなぁとかうさんくさいなぁと思っていたほうなのですが、身体に触れることにかかわって約10年がたち、やはりすべてはエネルギーなんだなというところに行きつきました。
そして、マリアは6月に日本に来ますよ〜(マリアは残念ながら2014年に心臓麻痺で亡くなりました)
このエサレンでは、最近いろいろなところできっと耳にされている「今、ここにいる」、「ボディ・スピリット・マインドの融合」を目指し、瞬間瞬間を感じながら時間を過ごしています。
「チェック・イン」「プロセス」「オープンシート」と呼ばれる、独特な「今、その時を感じる」時間を職場でも共に学ぶグループでも、滞在しているさまざまなグループ全体でも、いろいろなところで常に感じるトレーニングのようなものが行われます。
こうして「感じる」という筋肉ができてきて、自然にできるようになるのですが、それまでが大変です。
玉ねぎの皮を一枚一枚丁寧にむくように一層一層深く、自分の中に、そして外との関係性に気づいて行きます。
それは楽しみでもあり、ときにはつらいときもあり、笑いと涙でティシュボックスがいろんなところにおいてあります。
仲間のアルゼンチン人アリシアは、ジャムの瓶の中身を詰め替えていたら、なぜか涙がでて止まらなかったのよ〜と笑いながら泣いていました。
私はといえば、今まで「自分を愛する」「自分を癒す」ためにいろいろなことをしてきましたが、どうやら「自分になかなか自信がもてない」「自分を無条件に愛することが難しい」「自分がどう自分自身を感じるよりも人から見られる自分のほうが気になる」ことを解決するのにとても難しさを感じていました。
やってもやっても少しは良くなっている気がするけれど、永遠につづく果てしない旅に出たような気がしていました。
今回、毎日毎日感じ続けて、今の自分を癒していても限界があり、「自己否定」の根源は子供のころの感情、環境、思い込み、いわゆる「インナーチャイルド」の癒しが必要だったのだと気づきました。
ピュアで誰かの助けがなければ生きていけない子供時代に受けた傷や感情は、深く細胞のなかに記憶に残されているのです。
それは、ときには「え〜そんなこと?!」と大人になった今では軽く流してしまうことでも、6歳、7歳もしくは12歳のころには真剣に悩み傷ついたこともあるのです。例えば、お姉ちゃんなんだからしっかりしなさい。とか、なんでこんなこともできないの⁈ など。
それは出産時や胎児のときの記憶にまで遡ることができると、科学的な研究も進んでいます。
それに気づいてあげること、自分がしてあげなればずっとそのまま。
もしかすると、はっきりした記憶として思い出せなくても、身体のどこかに残っている部分を感じ気づくことで変化がおきます。
でもここに気づいたのも、「今の自分」を癒し続けてきたらかだこそだということに、今日は気づきました。今の自分が癒されていなければ、バーストラウマやインナーチャイルドを癒す余裕がないことに。
「すべてが必要なこと」だったんだな〜とありきたりな言葉ですが、実感しました。
今日、瞑想をしたりムーブメントをして気づいたキーワードは、”Awareness is power=気づきはパワーである”ということ。
そして今は、その気づきからか、胸のあたりがむかむかしてちょっと不調です。でもエサレンのティーチャーたちは言います。
「気づきのワークをしてむかむかしているときは、変化がおきる前兆なのよ。だからそこから逃げないで。」と。
今回のワークスカラーは24人。アメリカ人が多いですが、フィンランド、コロンビア、ブラジル、アルゼンチン、そして日本(日本人はわたしだけ)とインターナショナルなグループです。年齢も20歳から65歳と幅広いです。わたしもさまざまな気づきの連続でめまぐるしいローラーコースターに乗っているようです。
到着してから、ちょうど一週間を迎えようとしています。昨日は、満月。皆さんは日本でどうおすごしでしょうか?
また日々の気づきをお送りしますね。
長い文章読んでいただいてありがとうございます💓